皆さん、『キャッシュフロー表』というのを聞いたことはありますか?
ファイナンシャルプランナーの資格を持っている方なら、必ず聞いたことがあると思います。
また、ファイナンシャルプランナーに相談したことがある方も、ご自身のキャッシュフロー表を作ってもらっているかもしれません。
『キャッシュフロー表』とは、現在から将来までの家計の収入・支出の変化を具体的な数字の増減を表したものです。
今回はこのキャッシュフロー表についてお話をしていこうと思います。
キャッシュフロー表とは
キャッシュフロー表とは、現在から将来までの家計の収入・支出の変化を具体的な数字の増減を表したものです。
例えば、5年後の収入はいくらで、支出はいくらで、資産がこれだけ貯まっているというように、自分のお金の動き・貯まり具合を数字で表したものです。
キャッシュフロー表を作るメリット
①いつまでにいくらお金を貯めればよいのかがわかる。
②大きな出費が重なる時期がわかる
③老後に必要な資金がわかる
④いつFIREを達成できるかがわかる。
メリット
①いつまでにいくらお金を貯めればよいのかがわかる。
ライフプラン表を作ることで、いつ車を買うかとか、子どもはいつ学校に入学して、どれだけの支出が見込めるのかを数字で把握することが出来ます。
いつ、どれだけのお金が必要なのかを把握できていれば、今からどれだけのお金を毎月コツコツ貯めなければならないのかを正確に把握することが出来ます。
②大きな出費が重なる時期がわかる
人生において、家・車・結婚式・子供の教育費等、大きな支出がたくさんあります。
それぞれがバラバラの時期で支出があるのであれば、ある程度の支出には耐えられます。
しかし、人生はそんな都合の良いものではありませんので、それぞれの支出が一気に来ることもあります。
実際、僕も2019年は結婚式・出産・車購入という支出が一気に来ました(笑)
キャッシュフロー表を作っておくことで、これらの大きな支出がいつ必要で、どれだけの支出が重なるのかを把握することが出来ます。
把握しておくだけで、心の準備が出来ますし、急に必要になった時も焦らずお金を払うことが出来ます。
③老後に必要な資金がわかる
老後2,000万円問題が話題になったりしていますが、実際に老後に不安を抱えている方は多いと思います。
毎月いくらの固定費が必要で、どれだけの貯蓄を毎月取り崩さなければならないのかを把握するのにも、このキャッシュフロー表は役立ちます。
自分が退職するときまでには、どれだけの資産を持っていて、どれだけの期間、年金と貯蓄の取り崩しで生きていけるのかを把握できます。
自分の老後の必要額を知っているだけで、心の余裕が生まれますね。
④いつFIREを達成できるかがわかる。
僕はFIREをいつ頃達成できるのかを想定するために、キャッシュフロー表を作りました(笑)。
自分の支出を把握していれば、いくら資産があればFIRE出来るのかを把握することが出来ますが、“いつ“FIREできるのかはわかりません。
このキャッシュフロー表があれば、自分がいつ、どれだけの資産を持ってFIREできるのかを、ある程度正確に予測することが出来ます。
キャッシュフロー表を作る際の注意点4つ
キャッシュフロー表を作る上で、注意すべき点が4つあります。
- 資産の運用利回りが定率
- インフレ率を考慮していない
- 一人で作ってしまっている
- 将来の年収・資産額を自分のものだと思い込んでしまう
注意点
①資産の運用利回りが定率
一つ目の注意点は、「資産の運用利回りが定率」であることです。
インデックス投資の場合、平均して年率+5%の利回りが見込めるため、毎年の運用利回りを定率で設定している方が多いと思います。
しかし、実際に資産運用をした場合、そんなに上手くは行きません。
以下の図は、1970年~2020年のS&P500の運用リターンを示したグラフです。

この50年間の平均リターンは+8.81%ですが、実際には最大利回りは+34.1%、最低利回りは-38.5%となっています。
このように、長期間の成績で見ると年率+8.8%となっていますが、短期間で見ると大きくマイナスになったりもします。
現実的には、株価というものは短期的には上下に動きますので、毎年同じような利回りで右肩上がりで増えていくのは間違いです。
インフレ率を考慮していない
二つ目の注意すべき点は、「インフレ率を考慮していない」ことです。
家族構成の変化による、食費や日用品の増減は加味してても、それらの物価が上がること、つまりインフレ率を考慮していない方が多いです。
政府は年+2%のインフレ率を目標にしています。
実際は毎年約+0.4%と、目標には達成してはいませんが、緩やかにインフレが進んでいます。
インフレを考慮していないと、将来の生活費が多かったことにより、思ったより資産が増えていないということもあると思います。
インフレ率は緩やかではありますが、考慮すべき点です。
一人で作ってしまっている
三つ目の注意すべき点は、「一人で作ってしまっている」ことです。
家族のいる方の場合、自分ひとりで作ってしまうと、家族の考えが一切反映されていないキャッシュフロー表になってしまいます。
妻は将来働くつもりは無い
子供は将来私立の学校に通わせたい
10年後にはマイホームを買いたい
家族それぞれにやりたいこと・考えていることがあると思いますので、家族全員の希望に沿ったキャッシュフロー表を作る必要があります。
将来の年収・資産額を自分のものだと思い込んでしまう
四つ目の注意すべき点は、「将来の年収・資産額を自分のものだと思い込んでしまう」ことです。
将来の年収や、資産額を計算して、キャッシュフロー表を作ると思いますが、この将来の年収や資産を今自分が持っていると錯覚・思い込んでしまうことがあります。
しかし現実には働けなくなったり、想定していた資産の利回りを達成できず、思うような結果にならない可能性があります。
将来のお金はあくまで”想定”であって、今自分が持っているものでは無いということを自覚しておきましょう。
僕のキャッシュフロー表
実際の僕のキャッシュフロー表はこんな感じです。

最初に作ったのは、2019年の時で、それから毎年修正を加えています。
2021年に修正を加えたところは、
・妻の貯金を反映
→妻にたくさんの貯金があったのを知り、それを家計の資産に入れることに合意したので、反映しました。毎月の僕の資産推移ブログを見て頂いている方ならご存知だと思いますが、この貯金を取り崩して投資信託にぶっこんでいます(笑)
・来年の住宅購入を反映
→昨年までは、僕は家を買う気が無かったのでずっと賃貸で暮らすつもりでキャッシュフロー表を作っていました。しかし、来年住宅を買うことを決めたので、それを反映しました。
このようにキャッシュフローは定期的に自分のライフスタイル・プランに合わせて修正を加えていく必要があります。
まとめ
今日はキャッシュフロー表についてお話をしました。
・キャッシュフロー表とは、現在から将来までの家計の収入・支出の変化を具体的な数字の増減を表したもの
・いつまでにどれだけのお金が必要なのかがわかる。
・把握しておくだけで、心の準備が出来る
・定期的にメンテナンスが必要
僕のキャッシュフロー表をココナラ等で販売するつもりなので、是非楽しみにしていてください。
実際の使い心地はどうなのかを検証してみたいので、やってみたい!という方は、TwitterのDMでご連絡下さい。
もちろん無料でお渡ししますが、改善点等を教えて頂ける方のみとさせて頂きます。
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